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口腔崩壊

口腔崩壊

こんにちは、舘林です。


歯科医師になって20数年経ちますが、「口腔崩壊」なる言葉があることを初めて知りました。
虫歯が10本以上あるなどして、モノが上手く噛めない状態のことを指すようです。


2015年度の沖縄県内の公立小学校の養護教諭に実施した、在沖新聞社によるアンケートでは、「口腔崩壊」状態とされた児童・生徒が「いた」のは52%で、このうち半数以上が「貧困」との関連を指摘されています。

412校にアンケート用紙を配布し、回答が得られたのは110校(27%)ということで、この低い回答率では正しく全体像を反映しているとはもちろん思いませんが、学校に通えてご飯も食べることが出来て、原因が「貧困」とはちょっと???です。


親が単に歯科口腔衛生に無関心なだけのような気がしますが…。


乳歯と永久歯の別ついてこの記事では触れていませんが、乳歯に関してはもしかしたら「生え変わるから」という理由で、関心が低い方はいらっしゃるかもですね。


ところがです、そんなことはありません。


乳歯の虫歯の特徴として、放って置くとすぐに神経まで達し、死んでしまいますので痛みのある期間は短く、治ったものと勘違いしがちです。
すると今度はその神経が腐って根っこの先に病気を作ります。
その病巣が大きくなると、次に生えてくる永久歯が不完全な形になるなどの悪影響を及ぼします。
こうなると治療には長い時間と苦痛をともうことになってしまいます。


親御さんには時々口の中を観察し、もし歯が着色していたり、欠けたりしている場合は早いうちの歯科受診をお願い致します。


ところで「口腔内崩壊錠」という薬がありますが、水がなくても唾液によってホロホロと崩れて飲める薬のことで、決して「口腔崩壊」を目的としたモノではありませんので、念のため。

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