インプラントのデメリットを徹底解説!メリットと比較して正しい治療選択を|大阪インプラントImplant情報

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インプラントのデメリットを徹底解説!メリットと比較して正しい治療選択を

インプラントのデメリットを徹底解説!メリットと比較して正しい治療選択を

インプラント治療を検討されている方にとって、メリットだけでなくデメリットも正しく理解することは非常に重要です。
インターネット上には「インプラントは素晴らしい」という情報があふれる一方で、「失敗した」「やめておけば良かった」という声も存在します。

どんな医療行為にもメリットとデメリットがあり、インプラント治療も例外ではありません。
本記事では、大阪インプラント(アモウデンタルクリニック監修)での豊富な治療経験を基に、インプラント治療のデメリットをお伝えするとともに、それぞれの対処法や回避策についても詳しく解説いたします。
患者様が納得して治療を選択できるよう、透明性の高い情報をお届けします。

インプラント治療の主なデメリット

デメリット1:治療費が高額になる

保険適用外の自由診療
インプラント治療の最大のデメリットとして、多くの方が挙げられるのが費用の問題です。
インプラント治療は原則として、保険適用外の自由診療となるため、治療費は全額自己負担となります。
一般的な費用相場は1本あたり35万円〜55万円程度で、複数本の治療が必要な場合は総額が100万円を超えることも珍しくありません。
この金額は、保険適用のブリッジ(1万円〜10万円程度)や入れ歯(数千円〜数万円程度)と比較すると、確かに高額といえます。

費用が高額になる理由
インプラント治療が高額になるのには、以下のような理由があります。
使用材料の品質 インプラント体には、生体親和性(体との相性の良さ)に優れたチタンやチタン合金が使用されます。
これらは体内で長期間安定して機能するよう設計された高品質な材料で、材料費自体が高額です。

高度な技術と専門性
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を伴う高度な治療です。安全かつ確実に行うためには、長年の経験と専門的な知識、そして精密な技術が必要となります。

精密検査と設備投資
CT撮影による三次元的な骨の状態確認や、コンピューターガイデッドサージェリーなどの最新技術を使用するため、医院側の設備投資も相応の金額となり、それが治療費に反映されます。

対処法:費用負担を軽減する方法
費用面のデメリットに対しては、以下のような対処法があります:

医療費控除の活用
インプラント治療費は医療費控除の対象となります。
1年間に支払った医療費が10万円(所得が200万円未満の場合は所得の5%)を超えた場合、確定申告により税金の還付を受けられます。

デンタルローンの利用
歯科治療専用のローンサービスで、一般的なローンよりも低金利で利用できることが多く、最大120回程度の分割払いが可能です。
月々の支払い額を抑えることで、経済的負担を分散できます。

長期的なコストパフォーマンスの視点
初期費用は高額ですが、適切にメンテナンスされたインプラントは10年以上、多くの場合20年以上使用できます。
入れ歯が3~5年、ブリッジが7〜8年で作り替えが必要なことを考えると、長期的には優れたコストパフォーマンスを示すこともあります。

デメリット2:外科手術が必要である

手術に伴うリスクと負担
インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋め込むための外科手術が必要です。
これは、歯を削るだけで済むブリッジや、型取りだけで作製できる入れ歯と比較して、身体的・心理的な負担が大きいといえます。

手術に伴う主なリスク

痛みや腫れ
手術後は、麻酔が切れた後から数日間、痛みや腫れが生じることがあります。
個人差がありますが、多くの場合は処方された鎮痛剤でコントロール可能です。

出血
手術中や手術後に出血が生じます。
通常は自然に止血しますが、血液をサラサラにする薬を服用されている方は、事前に主治医と歯科医師の連携が必要です。

感染
手術部位が細菌感染するリスクがあります。
適切な滅菌管理と術後の抗生物質投与により、このリスクは大幅に軽減できます。

神経損傷
下顎には神経の管(下顎管)が通っており、不適切な手術により神経を損傷すると、唇や舌のしびれが生じることがあります。
CT撮影による精密な診断により、このリスクは回避可能です。

上顎洞への穿孔(せんこう)
上顎の奥歯部分では、上顎洞(鼻の横にある空洞)が近いため、手術時に穿孔してしまうリスクがあります。
これも事前のCT診断により回避できます。

全身疾患をお持ちの方への影響

以下のような全身疾患をお持ちの方は、手術リスクが高まる可能性があります。
・重度の糖尿病
・心疾患
・骨粗鬆症(特に一部の治療薬を服用中の方)
・免疫抑制剤を服用中の方
・血液をサラサラにする薬を服用中の方

対処法:手術リスクを最小限に抑える方法

精密な術前診断
CT撮影による三次元的な骨の状態確認により、神経や血管の位置を正確に把握し、安全な治療計画を立案します。

コンピューターガイデッドサージェリー
CT画像を基にコンピューターで手術シミュレーションを行い、サージカルガイド(手術用のテンプレート)を作製することで、より正確で安全な手術が可能になります。

静脈内鎮静法の利用
手術への恐怖心が強い方や、長時間の手術が必要な場合は、静脈内鎮静法を使用することで、リラックスした状態で手術を受けられます。
うとうとした半分眠っているような状態になり、不安や緊張が大幅に軽減されます。

徹底した滅菌管理
専用の手術室や滅菌設備を完備した医院を選ぶことで、感染リスクを最小限に抑えられます。

全身管理体制の整備
血圧や心拍数などのモニタリングを行いながら手術を実施することで、全身状態の変化に即座に対応できます。

デメリット3:治療期間が長い

なぜ治療期間が長いのか?
インプラント治療の一般的な治療期間は、3ヶ月〜6ヶ月程度です。
場合によっては1年以上かかることもあり、入れ歯(1〜2ヶ月)やブリッジ(1〜2ヶ月)と比較すると、確かに長期間を要します。

治療期間が長くなる理由

骨結合に時間が必要
インプラント体と顎の骨が結合(オッセオインテグレーション)するまでには、下顎で3ヶ月程度、上顎で4〜6ヶ月程度の期間が必要です。
この結合が不十分な状態で力をかけると、インプラントが脱落してしまうため、十分な期間を確保する必要があります。

段階的な治療プロセス インプラント治療は、以下のような段階を経て進められます。
精密検査・診断(1〜2週間)
一次手術(インプラント体の埋入)
治癒期間(3〜6ヶ月)
二次手術(アバットメントの装着)※必要な場合
上部構造の作製・装着(2〜4週間)

追加治療が必要な場合
骨造成術やサイナスリフトなどの追加治療が必要な場合、さらに3〜6ヶ月程度の期間が加算されます。

長期治療の心理的負担

治療期間が長いということは、以下のような心理的負担も伴います。
歯科医院への通院回数が増える
仮歯での生活が続く(審美的・機能的な制限)
治療完了まで待つストレス
治療期間中の行動制限(激しい運動の制限など)

対処法:治療期間を短縮・快適にする方法

抜歯即時埋入
歯を抜くと同時にインプラントを埋入する方法で、治療期間を2〜3ヶ月程度短縮できます。
ただし適応条件があるため、すべてのケースで可能というわけではありません。

即時荷重インプラント
骨の状態が良好な場合、手術当日または数日以内に仮歯を装着する方法もあります。
見た目と一定の機能を早期に回復できます。

審美的な仮歯の装着
特に前歯部では、治療期間中も審美性を保つため、見た目の良い仮歯を装着します。
これにより、日常生活や仕事への支障を最小限に抑えられます。

治療計画の明確化
治療開始前に、詳細な治療計画とスケジュールを提示してもらうことで、見通しを持って治療に臨むことができます。

デメリット4:定期的なメンテナンスが必須

メンテナンスを怠るとどうなるか
インプラント治療が完了した後も、3〜6ヶ月ごとの定期的なメンテナンスが必須です。
これを怠ると、「インプラント周囲炎」という、歯周病に似た病気が発症するリスクが高まります。

インプラント周囲炎とは
インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が起こる病気です。
進行すると、インプラントを支える骨が吸収され、最終的にはインプラントの脱落につながります。
インプラントには天然歯のような歯根膜(歯と骨の間のクッションのような組織)が存在しないため、細菌感染に対する防御力が弱く、一度発症すると天然歯の歯周病よりも進行が早い傾向があります。

メンテナンスの負担
定期的なメンテナンスには、以下のような負担が伴います。

時間的負担
3〜6ヶ月ごとに歯科医院に通院する必要があり、仕事や家事で忙しい方にとっては負担となります。

経済的負担
メンテナンス1回あたり5,000円〜10,000円程度の費用がかかる場合があります。
年2回のメンテナンスで年間1〜2万円、10年で10〜20万円程度の費用が必要になってきます。

セルフケアの徹底
毎日の丁寧なブラッシングやフロスの使用など、天然歯と同じような丁寧なセルフケアが求められます。

対処法:メンテナンスを継続するために

定期通院の習慣化
歯科医院からのリコール(定期検診のお知らせ)システムを活用し、次回予約を必ず入れることで、通院を習慣化します。

セルフケア指導の活用
歯科衛生士から適切なブラッシング方法やフロスの使い方を学び、日常的に実践します。
電動歯ブラシやウォーターピックなどの補助器具の活用も効果的です。

長期的な視点を持つ
メンテナンスは面倒に感じるかもしれませんが、これによりインプラントを長期間使用でき、結果的に再治療の費用や手間を避けられます。
長期的な投資として捉えることが重要です。

保証制度の活用
多くの医院では、定期メンテナンスを受けることを条件に、インプラントの長期保証を提供しています。
保証を維持するためにも、メンテナンスを継続するモチベーションになります。

デメリット5:すべての人に適用できるわけではない

インプラント治療が困難なケース
以下のような状況では、インプラント治療が困難、または不可能な場合があります。

骨量・骨質が不十分
インプラントを安定して埋入するためには、十分な骨の量(高さ・幅)と質が必要です。
長期間歯を失っていた場合や、重度の歯周病により骨が吸収されている場合、そのままではインプラント治療ができないことがあります。
ただし、骨造成術により骨を増やすことで、治療が可能になるケースも多くあります。
これには追加の費用と時間がかかりますが、多くの患者様にインプラント治療の選択肢を提供できます。

全身疾患の問題

コントロール不良の糖尿病
血糖値が安定していない糖尿病患者様では、傷の治りが遅く、感染リスクが高まるため、インプラント治療が困難です。
ただし、主治医と連携して血糖コントロールを改善すれば、治療が可能になります。

重度の骨粗鬆症
特に、ビスフォスフォネート製剤などの骨粗鬆症治療薬を長期服用されている方は、顎骨壊死のリスクがあるため、慎重な判断が必要です。

心疾患
重度の心疾患がある方は、手術のストレスや出血のリスクから、治療が困難な場合があります。

喫煙習慣
喫煙はインプラントの成功率を著しく低下させます。
喫煙者のインプラント失敗率は、非喫煙者の約2倍というデータもあります。
喫煙により血流が悪化し、骨との結合が妨げられるためです。
可能な限り禁煙することが推奨されますが、少なくとも手術前後の数週間は禁煙する必要があります。

年齢的な制約
若年者 顎の骨の成長が完了していない18歳未満の方には、原則としてインプラント治療は推奨されません。
骨の成長に伴いインプラントの位置がずれてしまう可能性があるためです。

高齢者
年齢自体は絶対的な禁忌ではありませんが、全身状態や認知機能、術後の管理能力などを総合的に判断する必要があります。

対処法:適応範囲を広げる方法

骨造成術の実施
骨量が不足している場合でも、GBR、サイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成術により、インプラント治療が可能になることが多くあります。

全身疾患の管理
主治医と歯科医師が密に連携し、全身状態を最適化してから治療を行います。
糖尿病の場合は血糖コントロールを改善し、心疾患の場合は循環器科医の許可を得るなどの対応が必要です。

禁煙サポート
禁煙外来の受診をお勧めします。
禁煙はインプラントの成功率を高めるだけでなく、全身の健康にも大きなメリットがあります。

代替治療法の提案
インプラント治療が困難な場合でも、ブリッジや入れ歯などの代替治療法があります。
患者様の状況に合わせて、最適な治療法を提案します。

インプラント治療のメリット
デメリットばかりを強調すると、インプラント治療に対してネガティブな印象を持たれるかもしれません。
しかし、インプラント治療にはこれらのデメリットを上回る多くのメリットがあることも事実です。

メリット1:天然歯に近い噛み心地
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、天然歯の約80〜90%の咀嚼力(噛む力)を回復できます。
これは、入れ歯の約30〜40%、ブリッジの約60〜70%と比較して、圧倒的に優れています。
硬い食べ物もしっかりと噛め、食事を十分に楽しむことができます。
咀嚼力の回復は、栄養摂取の改善や消化機能の向上にもつながり、全身の健康維持に貢献します。

メリット2:審美性に優れる
インプラントの上部構造(被せ物)には、セラミックやジルコニアなどの審美性に優れた材料を使用できます。
これにより、天然歯と見分けがつかないほど自然で美しい歯を手に入れることができます。
入れ歯の金属のバネ(クラスプ)や、保険適用のブリッジの金属色が目立つことに悩んでいた方にとって、インプラントは大きな魅力となります。

メリット3:周囲の歯を守る
ブリッジ治療では、失った歯の両隣の健康な歯を大きく削る必要があります。
一度削った歯は二度と元に戻らず、将来的にその歯が虫歯や歯の破折により失われるリスクが高まります。
部分入れ歯の場合も、金属のバネをかける歯に負担がかかり、その歯の寿命を縮める可能性があります。
インプラントは、失った歯の部位に独立して設置されるため、周囲の健康な歯を削ったり、負担をかけたりすることがありません。
これにより、残っている歯を長期的に保護できます。

メリット4:顎の骨の吸収を防ぐ
歯を失うと、その部分の顎の骨は徐々に吸収され、痩せていきます。
これは、噛む力が骨に伝わらなくなるためです。
インプラントは、噛む力を直接顎の骨に伝えるため、骨への刺激が維持され、骨の吸収を防ぐことができます。
これは、入れ歯やブリッジにはない、インプラント特有の大きなメリットです。
骨が維持されることで、顔貌の変化(老け顔になる)を防ぎ、若々しい印象を保つことにもつながります。

メリット5:長期的な安定性
適切にメンテナンスされたインプラントは、10年生存率が90〜95%と非常に高く、20年以上使用できるケースも珍しくありません。
入れ歯が3〜5年、ブリッジが7〜8年で作り替えが必要なことを考えると、インプラントの長期的な安定性は際立っています。
長い目で見れば、費用対効果も優れているといえます。

メリット6:取り外しの煩わしさがない
入れ歯のように毎日取り外して洗浄する必要がなく、天然歯と同じように固定式です。
食後に外して洗う煩わしさや、外出先での管理の手間がありません。
また、入れ歯が合わなくなって調整が必要になったり、食事中に外れるのではないかという不安もありません。

メリット7:会話や発音への影響が少ない
入れ歯、特に総入れ歯の場合、上顎を覆う床(しょう・義歯床)により、発音がしにくくなることがあります。
また、入れ歯が動くことで会話中に不快感を感じることもあります。
インプラントは固定式で、天然歯と同じ位置に歯が存在するため、会話や発音への影響がほとんどありません。
人前で話す機会が多い方にとって、大きなメリットとなります。

メリット8:生活の質(QOL)の向上
これらのメリットを総合すると、インプラント治療は単に失った歯を補うだけでなく、生活の質を大きく向上させる治療といえます。
・好きな物を美味しく食べられる
・人前で笑顔に自信が持てる
・会話を楽しめる
・若々しい外見を保てる
・日常生活の制限がない
これらは、精神的な健康や社会生活の充実にもつながり、人生の質を高める重要な要素です。

他の治療法との比較
インプラント治療のデメリットを正しく評価するためには、他の治療法との比較が重要です。

入れ歯との比較

入れ歯のメリット
・保険適用で費用が安い(数千円〜数万円)
・治療期間が短い(1〜2ヶ月)
・外科手術が不要
・多数の歯を失った場合でも対応可能

入れ歯のデメリット
・噛む力が弱い(天然歯の30〜40%)
・違和感が大きい
・取り外しの手間がある
・金属のバネが目立つ(部分入れ歯の場合)
・発音がしにくくなることがある
・食べ物が挟まりやすい
・定期的な調整・作り替えが必要(3〜5年ごと)
・顎の骨が痩せていく

ブリッジとの比較

ブリッジのメリット
・保険適用可能(1万円〜10万円程度)
・固定式で違和感が少ない
・治療期間が短い(1〜2ヶ月)
・外科手術が不要

ブリッジのデメリット
・健康な隣在歯を大きく削る必要がある
・支台歯(ブリッジを支える歯)に負担がかかる
・支台歯が虫歯や歯周病になるリスクが高い
・清掃が難しい
・耐用年数が比較的短い(7〜8年)
・広範囲の欠損には適用できない
・顎の骨が痩せていく

総合的な判断基準
どの治療法が最適かは、以下のような要素を総合的に判断する必要があります。

費用
初期費用だけでなく、長期的なコストも考慮します。

治療期間
どれくらい待てるか、仮歯での生活が可能かなどを検討します。

身体的負担
手術への不安や恐怖心、全身状態などを考慮します。

機能的要求
どの程度の咀嚼力を求めるか、食事の楽しみをどれだけ重視するかなどを検討します。

審美的要求
見た目をどれだけ重視するか、人前に出る機会の多さなどを考慮します。

残存歯の状態
隣在歯が健康か、削ることに抵抗があるかなどを検討します。

年齢と将来の見通し
長期的に使用できる治療を望むか、当面の機能回復を優先するかなどを考慮します。

デメリットを最小限に抑えるために

信頼できる歯科医院の選び方
インプラント治療のデメリットやリスクを最小限に抑えるためには、信頼できる歯科医院を選ぶことが最も重要です。

確認すべきポイント

豊富な経験と実績
・年間のインプラント症例数
・治療実績や成功率のデータ公開
・専門的な研修や資格の取得状況
・学会発表や論文発表の有無

充実した設備
・歯科用CT装置の有無(院内設置が望ましい)
・専用手術室の完備
・滅菌設備の充実
・コンピューターガイデッドサージェリーの導入

丁寧なカウンセリングと説明
・メリットだけでなくデメリットも正直に説明するか
・治療計画を詳しく説明するか
・費用の内訳を明確に提示するか
・質問に対して誠実に答えるか
・患者様の不安に寄り添う姿勢があるか

アフターケア体制
・ 定期メンテナンスの体制が整っているか
・トラブル時の対応は迅速か
・保証制度が明確か
・長期的なフォロー体制があるか

口コミや評判
・実際に治療を受けた患者様の声
・知人からの紹介や推薦
・歯科医師仲間からの評価

セカンドオピニオンの活用
インプラント治療は高額で身体的負担も大きい治療です。
一つの医院だけでなく、複数の医院で相談し、セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。

セカンドオピニオンで確認すべきこと
・治療方針は適切か
・提示された費用は妥当か
・他に選択肢はないか
・説明に矛盾はないか
・より良い治療法の提案があるか
複数の専門家の意見を聞くことで、より客観的に判断でき、納得して治療を受けられます。

治療前の十分な準備

口腔内環境の改善
インプラント治療前に、以下の準備を行うことでデメリットやリスクを軽減できます:
・虫歯や歯周病の治療を完了させる
・徹底的なクリーニングで細菌数を減らす
・正しいブラッシング方法を習得する
・禁煙または減煙する

全身状態の最適化
・糖尿病などの全身疾患を良好にコントロールする
・服用中の薬について主治医と歯科医師に相談する
・栄養状態を改善する
・十分な睡眠と休息を確保する

心理的準備
・治療内容を十分に理解する
・不安や疑問を解消する
・家族や周囲の理解と協力を得る
・現実的な期待値を持つ

デメリットに関するよくある質問

Q: インプラントは失敗することがありますか?
A: はい、残念ながら失敗するケースもあります。全体の成功率は90〜95%程度とされており、逆に言えば5〜10%程度は失敗する可能性があります。

失敗の主な原因は
・インプラント周囲炎(最も多い原因)
・初期固定の不良
・骨量・骨質の不足
・喫煙
・糖尿病などの全身疾患
・不適切な手術
・メンテナンス不足
ただし、経験豊富な歯科医師による適切な診断と治療、そして患者様ご自身の術後ケアとメンテナンスにより、成功率を限りなく100%に近づけることは可能です。

Q: インプラントが脱落したらどうなりますか?
A: インプラントが脱落した場合、以下のような対応が可能です:

再度インプラント治療 脱落の原因を分析し、適切に対処した上で、3〜6ヶ月程度の治癒期間を経て、再度インプラント治療を行うことができます。
多くの場合、再治療は成功します。

他の治療法への変更
ブリッジや入れ歯など、他の治療法に変更することも可能です。

保証制度の適用
定期メンテナンスを受けていた場合、多くの医院では保証制度により、無償または一部負担で再治療を受けられます。

Q: 年齢制限はありますか?
A: 下限については、顎の骨の成長が完了する18歳以上が推奨されます。上限については、年齢そのものよりも全身状態や術後の管理能力が重要です。

実際には、70代、80代でも健康状態が良好で、適切な口腔ケアができる方であれば、インプラント治療は可能です。
むしろ、しっかりと噛める歯を取り戻すことで、栄養状態が改善し、健康寿命の延伸にもつながります。

ただし、高齢の方の場合はより慎重な全身状態の評価
・家族のサポート体制の確認
・代替治療法との比較検討
・リスクとベネフィットの慎重な判断
これらを総合的に考慮して、治療の適否を判断します。

Q: 金属アレルギーでもインプラント治療は可能ですか?
A: インプラント体には、一般的にチタンまたはチタン合金が使用されます。チタンは生体親和性が非常に高く、金属アレルギーを起こしにくい材料です。

ただし、極めて稀にチタンアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいます。
心配な場合は、事前にパッチテスト(皮膚アレルギー検査)を受けることをお勧めします。
また、上部構造(被せ物)には金属を使わない、オールセラミックやジルコニアを選択することで、アレルギーのリスクをさらに軽減できます。

Q: インプラント治療を後悔している人もいますか?
A: 残念ながら、インプラント治療を後悔されている方も一定数いらっしゃいます。

主な後悔の理由は費用面
・思っていたより高額だった
・追加費用が発生した
・経済的な負担が大きかった

結果への不満
・思っていたような結果にならなかった
・痛みや腫れが予想以上だった
・審美的に満足できない

トラブルの発生
・インプラントが脱落した
・感染が起こった
・神経損傷などの合併症が生じた

情報不足
・デメリットを十分に説明されなかった
・メンテナンスの必要性を理解していなかった
・他の選択肢を検討しなかった

これらの後悔を避けるためには
・事前に十分な情報収集を行う
・メリットとデメリットの両方を理解する
・信頼できる歯科医院を選ぶ
・セカンドオピニオンを活用する
・現実的な期待を持つ

これらが非常に重要です。

Q: 一度入れたインプラントは一生持ちますか?
A: 「一生持つ」とは断言できません。適切にメンテナンスされたインプラントは10年以上、多くの場合20年以上使用できますが、以下の要因により寿命は変動します。

延命要因
・定期的なメンテナンスの継続
・丁寧なセルフケア
・禁煙
・全身状態の良好な管理
・適切な噛み合わせの維持

短縮要因
・メンテナンスの怠り
・不適切な口腔ケア
・喫煙
・糖尿病などの全身疾患の悪化
・歯ぎしりや食いしばり

重要なのは、インプラントを「一度入れたら終わり」ではなく、「長く使うための継続的なケア」が必要だということです。
天然歯と同様に、適切にケアすれば長く使えますが、放置すれば早期に問題が生じます。

まとめ:デメリットを理解した上での賢い選択を

インプラント治療には、確かにいくつかのデメリットがあります。
高額な費用、外科手術の必要性、長い治療期間、継続的なメンテナンスの必要性、そしてすべての人に適用できるわけではないという制約など、これらは無視できない重要な要素です。
しかし同時に、天然歯に近い噛み心地の回復、優れた審美性、周囲の歯を守る、顎の骨の吸収を防ぐ、長期的な安定性など、他の治療法では得られない大きなメリットがあることも事実です。
重要なのは、これらのデメリットとメリットを正しく理解し、ご自身の状況、価値観、ライフスタイルに照らし合わせて、最適な治療法を選択することです。

インプラント治療が向いている方
・機能性と審美性の両方を重視される方
・周囲の健康な歯を削りたくない方
・入れ歯の違和感や取り外しの煩わしさを避けたい方
・長期的な視点で投資できる方
・定期的なメンテナンスを継続できる方
・全身状態が良好で手術に問題のない方

他の治療法を検討すべき方
・費用を最優先される方
・外科手術への不安が非常に強い方
・全身状態により手術が困難な方
・短期間での治療完了を希望される方
・定期的な通院が困難な方

大阪インプラント(アモウデンタルクリニック監修)では、患者様一人ひとりの状況に合わせて、インプラント治療の適否を慎重に判断いたします。
メリットだけでなくデメリットもお伝えし、他の治療法も含めて総合的に検討した上で、最適な治療計画をご提案いたします。
インプラント治療に関する疑問や不安がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
十分な時間をかけたカウンセリングにより、患者様が納得して治療を選択できるよう、全力でサポートいたします。
歯を失った部位の治療は、単に歯を補うだけでなく、これからの人生の質を左右する重要な選択です。
デメリットを正しく理解した上で、後悔のない治療選択をしていただければと思います。

監修:大阪インプラント
アモウデンタルクリニック 院長 岡田 隆夫
カテゴリ:日記