東洋医学から歯周病を考える|大阪インプラントセンターImplant情報

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東洋医学から歯周病を考える

東洋医学こんにちは、舘林です。

東洋医学では、患者さんを診断するのに「証」(しょう)という言葉が用いられます。
「証」とは、体力・体質・症状などから患者さんの状態を総合的に評価した診断結果のこと。
この「証」によって患者さんに処方する漢方薬を決定するところが東洋医学の特徴です。

歯科の中でもなかなか治癒に至りにくい「歯周病」にも証があって、以下がそれです。

一つ目は「胃熱」証です。
熱邪が歯茎をおかし、歯周病になりやすい状態です。

二つ目は「胃陰虚」証。
五臓六腑の胃の陰液が不足し、口の中が粘つき、唾液が少ないのが特徴です。
免疫力が発揮できず、歯周病を根治できない状態です。

三つ目は「脾気虚」証で、消化吸収機能が弱く免疫力が低下しているため、歯周病菌の勢いがなかなか弱まりません。

「熱邪」や「陰液」など、馴染みのない言葉に惑わされるせいか、東洋医学はとっつきにくい領域ですが、歯石除去やプラークコントロールだけでは治りにくい歯周病には、漢方薬などは治療の一助となるかもしれません。

ただし食養生、すなわち体質・体調に応じた過不足のない栄養の摂取ができていないと、漢方薬の効果は期待できないと言われます。
歯周病でお困りの方は、口の中だけの問題としてではなく全身病と捉え、歯科的治療+きちんとした食事からはじめていきましょう。

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