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歯で難病を治す

20130213こんにちは、舘林です。

iPS細胞の話題で関心がグッと高まった再生医療。
心筋、腎臓、皮膚、神経系といった重要臓器がターゲットで、歯自体の再生医療はあまり話題に上りません。
たしかに犬・豚を使った実験では、あごの骨の細胞から完全な歯を再生することが確認されていますが、注目度はそれほどでも…といったところです。
つまりはインプラントのような人工臓器で十分に賄えられるからということなのでしょうが、それでは歯は再生医療に無縁かというと、そうでもありません。

岐阜大大学院医学系研究科と岐阜薬科大の共同研究グループが、歯から取り出した歯髄幹細胞などを脊髄損傷の患者に移植し、運動機能を回復させる治療法の臨床研究の計画を明らかにしました。
それによると、親知らずなどの歯髄を取り出し、細かく切ってかき混ぜた上で2~3週間培養し、これを交通事故やスポーツ事故で脊髄を損傷した直後の患者の患部に移植したり、腰椎に注射したりすることで、神経細胞の機能回復を促す働きが期待できるとしています。

「歯のため」の研究ではありませんが、重要な「何かのため」に歯が使われるのは、歯科医療に与しているものとして嬉しい限りです。
しかも親知らずといった、あまり必要のない歯を使うところがまたいいです。

早く臨床応用されるといいですね。

ちなみに歯髄というのは上の絵で言いますと、歯の中心のピンク色の部分です。
両脇のペロンとした赤いのは歯茎です。
なんかクリオネみたいです…。

author:カテゴリ:一般歯科関連