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バイ菌たちもコミュニケーション

20131028こんにちは、舘林です。

バイ菌とは人体に有害な細菌などの俗称で、漢字で書くと「黴菌」となり、ちょっと文学的です。
バイ菌vs人間の長い戦いは、現代に入ってようやく人間側の勝利が増えました。
ただし、人間の体が元気じゃなくなると、とたんに戦局は逆転してしまいます。

ある種のバイ菌は、菌の中を出入りできる化学物質(オートインデューサーと呼ばれている)を持っていて、生息する数に比例してオートインデューサーの濃度は高くなっていきます。
濃度が低い場合、バイ菌は仲間が少ないことを認識し、そんな状況で一人気を吐いても宿主(すなわち人間)に大きなダメージは与えられそうにないので、バイ菌はじっとしています。
しかし、宿主の免疫が下がるなどしてバイ菌が増殖し、オートインデューサーの濃度がグッと上がると、バイ菌は多数の仲間が近くに生息していることを感知します。
すると今がチャンスとばかりにいろいろな毒素を放出して宿主を攻撃し、その結果人間側が敗北を喫するということも往々にしてあります。

これをクオラムセンシングと言いますが、要するにバイ菌同士のコミュニケーションです。

「 コミュニケーションを密にして好機を逃さない!」なんて書くと、敵ながらアッパレ、という気になってしまいますが、大勢で何かをなそうとすればやはりコミュニケーションは大切ということですね。

われわれ人間も負けずにガッチリ連携をはかり、ガツンとバイ菌どもをやっつけていきたいと思います!

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